犬猫のワクチンの種類

世界小動物獣医師会の「ワクチネーションガイドライングループ(VGG)」では、ワクチンの種類を大きく3つに分類している。

1.コアワクチン

世界中で感染が確認されている、致死性の高い感染症を引き起こすウイルスから守るもので、国や地域の特性に関わらず、世界中すべての犬と猫に接種すべきとされている。

犬の場合は、以下のウイルスによる感染症を予防するものがコアワクチンに分類される

・犬ジステンパーウイルス:呼吸器や消化器系などに重篤な症状をもたらし、回復しても失明や神経症状など深刻な後遺症が残る場合がある
・犬アデノウイルス:重い呼吸器疾患を引き起こす
・犬パルボウイルス(2型):激しい下痢や嘔吐の原因となる

2.ノンコアワクチン

地域の環境や飼い主のライフスタイルによって、リスクが生じる可能性がある感染症に対応するワクチンで、以下は日本で一般的に使用されるワクチンの例:
・パラインフルエンザウイルス:咳やくしゃみ、鼻水などの呼吸器症状や発熱など、風邪症状の原因となる
・ボルデテラ(細菌):呼吸器疾患などを引き起こす
・レプトスピラ(細菌):主にネズミの尿から土などを介して感染する。多くの場合は無症状だが、重症化すると発熱、嘔吐、粘膜からの出血や黄疸などの症状が見られる

3.非推奨

使用を正当化するための科学的なエビデンスが不充分なもの

子犬のワクチン接種

子犬は、母親から受け継いだ抗体(移行抗体)により生後数週間は守られている。この移行抗体が機能している間は、仮に接種を行ってもワクチンによる効果が得られない。

生後8~12週で移行抗体のレベルが低下すると同時に、ワクチン接種の効果が期待できるようになるからである。

ただし、この移行抗体の継続期間は大きなばらつきがあると言われている。

ゆえに、

6~8週で初回のワクチン接種を行った後、

16週またはそれ以降までに2~4週間隔で接種を行うことで充分な免疫を確保することを、VGGは推奨している。

後は、一般的に1年に1度、混合ワクチン接種を行うケースが多いだろう。

世界小動物獣医師会のガイドラインは、ペット用コアワクチンのDOIのほとんどを「最短3年」としている。

ところが日本では1年ごとの接種が行われるケースが多い。

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